お知らせとスタッフ日記

2017/04/27

またね

私は、この言葉『またね』をよく使います。

「いつ」とは約束出来ないけど、再会を強く願うという意味を込めて。

 

私が高校時代の3年間をボランティアとして活動をしていたころのお話です。

活動内容は、両親と訳があって一緒に生活することが出来ない子どもに対して学習又は遊びを提供します。

平日の夕方や休日でした。

学習担当の子どもは、双子の女の子(当時4年生位)。

とっても仲良くして頂きました。

ある日、施設の方から、こんなことを言われました。

「帰り際に、またねと子どもたちに言わないでください。」

「えっなんでですか?」

「子どもたちが、次に会えることを期待して待つからです。」

「この子どもたちは、親がいつ会いに来るかわからない子どもたちです。期待させ待つことを癖つけてはいけないのです。」

高校生の私にとって、今でも心に残る出来事でした。

それからは、帰り際には子どもたちに毎回「さようなら」というようになりました。

なので、定期的に訪問していましたが、いつが本当の「さよなら」か最後の訪問の日だったかは記憶が定かではありません。

 

「またね」

この言葉を口にするたびに切なく思いながら「またね」と今でも言ってしまいます。